[ブランド]TIFFANY & CO.
[コンディション]B 小傷、使用感がございます。
[素材]SV925
[全長]約21.6cm
[腕周り]約20cm
[その他サイズ]プレート幅:約10mm / チェーン幅:約9mm
[重量]約50.7g
[付属品]ポーチ
IDブレスレットは本来、兵士の身元や階級、宗教を識別するための「識別票」として誕生した、軍用の実用的なアクセサリーです。ティファニーでは、第二次世界大戦中にこのIDブレスレットを軍人のユニフォームの一部としてデザイン。戦場という極限の場においても、個性を表現することのできる数少ない装飾品として注目されました。
時代の流れとともにその役割は変化し、1950年代のアメリカ映画では、俳優たちがIDブレスレットをスタイリッシュに着用する姿が見られるなど、軍用品からファッションアイテムへの転換が加速していきます。特にベトナム戦争期には、厚みのあるプレートと重厚なフラットリンクチェーンが人気を博し、この頃に製造されたティファニーのブレスレットは、イタリア製のものが多く見られました。
本品は2000年代後期に製造されたと推測される一本。太めのチェーンと手打ちによる刻印が特徴で、そのディテールには当時の空気感と作り手のこだわりが色濃く反映されています。2000年台に入ると留め具がロブスタークラスプから中折れ式のクラスプに変わり、チェーンの形状も丸みを帯びたものから角ばったチェーンに変更されます。
IDブレスレットの原点に立ち返ると、ティファニーのミリタリーアイテム製造の歴史は南北戦争にまで遡ります。北軍向けに軍用品を提供していたティファニーは、英雄的な兵士への記念剣をはじめとする装飾性の高いアイテムを手がけ、当時はアール・ヌーヴォー様式の華やかなデザインが特徴でした。やがてアール・デコの時代を経て、第二次世界大戦頃には「エレガント・シンプリシティ(Elegant Simplicity)」という哲学のもと、流線型のフォルムや輝きのある表面、精密な機械仕上げによる洗練されたデザインへと進化を遂げました。
歴史と機能美を備え、そして個性を語るジュエリーとして確立されたIDブレスレット。本作もまた、時代の記憶と共に身につけることができる、唯一無二のピースです。
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